焼き立てスモークチーズとパエリアの感動

やきたてスモークエース

■製造業の社長ご一行様が来社

宮崎県を象徴するような11月というのに汗ばむほどの温かさの中、滋賀県を中心にご活躍されているe製造業(中小製造業がメーカーになる)を実現されてる経営者の方々がスモーク・エースに工場見学という形でお越しになった。キッカケは代表である株式会社創の村上肇社長と出会い、宮崎をいたく気に入って下さりe製造業の年に一度の合宿を宮崎で開催したいという話しからだった。関西の大社長様ご一行がスモーク・エースにやってくるという事で社内はちょっとしたパニック状態だった。

 

■出来立てのスモーク・エース製品を召し上がりながら

基本的に工場見学は全面お断りしている。今後もお断りするだろう。ささやかながら私達に出来る事はご一行様の訪問時にジャストで出来上がるように燻製品、およびパエリアなどをアツアツの状態で召し上がって頂く。その味の背景から浮き彫りになるであろう会社の歴史や考え方などを話すしかない。という事は後々に気が付いたこと。e製造業の皆様を前に何を話していいやら来社した時は胃が痛くなりそうだった。

 

■語るより召し上がって頂く方が早い

スタッフみんなで段取りを話し合っていたためか、私が出社した時にはいつになく社内がピカピカに輝いてた。恥ずかしながら工場の一部(厨房のみ)を3分ほどで見学された後、試食会が中心の「スモーク・エースを語る会」がスタートした。段取り通り新製品2品+人気製品(しっとり鶏レバーオリーブin鶏ささみハム鶏せせり香草焼)が登場。朝10時30分というのにビール乾杯で会がスタート。はじめましての社長様にとって「どこの馬の骨ともわからない」私の話しがスタートする。特に今年出た新製品に関しては説明に熱が入ってしまう。商品開発の経緯からこだわりのポイントを話すうちに自分自身でも緊張から解き放たれ、意外とお話ができそうな状況になっていることに気付いた。

 

■まるで舞台裏。時間を合わせ燻製品を準備

製造の中川が7:30amに出社していた。御一行様にベストなタイミングで召し上がって頂きたい一心という事が伝わる。スモーク・エースの薫製品は世界に一つしかない自家製スモーカーだから出せる歴史が奏でると言える唯一無二の味わい。その日の天候、湿度に大きく左右され釜を開けられないためにすべては職人の勘頼り。失敗が許されない作業の為、釜出しの前には社内に緊張が走る。その日は時間を合わせなければいけないプレッシャーからか、ドアの向こうは舞台が始まる前の役者のような感じだった。と製造の中川が笑顔で私に後に言った言葉が印象的だった。

 

■圧倒的な爆発力、焼き立て燻製が登場!

11時amだというのに赤ワインの栓を抜いたところで、出来立てのスモークチーズが登場。その美しいビジュアルに歓声が上がる。焼き立てのスモークチーズは工場でしか味わえない。Cubeスモークチーズの四隅がふっくらとふくらみ、想像を絶するトローッと加減に、社長様ご一行の顔がみるみるうちに緩んでいく。失礼ながら少年のような顔になるとはこのような事を言うのだろう。私一人ノンアルコールだったので、非常に客観的にその変化を垣間見る事ができて嬉しかった。

 

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■それから真剣に耳を傾けて下さる御一行様

釜出しの製品の登場により、その場の空気が一気に興奮と感動の空気に変わっていった事を感じた。私もその様が嬉しく、製品に関するエピソードや歴史、苦労してたことや、なぜ美味しいか?という本質的な話しまで。話題は最近の食品偽装問題にまで発展する。その場にいるメンバーの心に何らか共通したスイッチがカチッと入った音が聞こえたかのように心地よい一体感に包まれる。食の力の凄さ、素晴らしさ。あれだけ憂鬱だった朝がウソのようだ。

 

■焼き立てパエリアが登場で更に加速する

実はパエリアは母から妹、そして妻に引き継がれた一子相伝なんです。事実であるが、そのような事を初めましての方々に話していた自分に驚いた。しかし、いつ見ても美しいパエリアの鮮やかな色合い。その色と味の深さについてお話しさせて頂きながら、村上社長が一言も喋らなくなったことに気付き振り向く。すると、誰から教わったのかムール貝の殻で黙々と3杯目のパエリアを一心不乱に召し上がっていた(笑)パエリアと赤ワインがまた良く合う・・・と説明せずともワインが無くなっていたことは言うまでもない。

 

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■まとめ|これぞ三方よし。ライブ!な価値創造

集合写真を撮影する頃には、そこにいる人達の中に食を通じた共通言語による信頼関係ができたと思う。スモーク・エースがまっすぐ継続してきた事もご理解頂けただろうし、皆さんの笑顔を見ながら私も来ていただいてよかった。心からそう思った。まず食べて頂く。食品を製造販売する者にとって永遠の課題なわけだが、このような形もあるのかと改めて気付かされた貴重な体験だった。笑顔でお見送りできたことは「幸せな美味しい笑顔」があってこそ。ライブ!が私達のキーワードになっている。そのような事を考えながら美味しい製品を作り続けていきたいと思う。

 

 

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