■今シーズン最後?の製造分が残りわずか
自分達が美味しい!という感動をお客様にお届けする。ここにしかない美味しさを追求する。その原点というべきスモーク・エースを凝縮した美味しさがこのパエリアだと思う。パエリアは限定数だけ。聞こえはいいが、週末の厨房が空いている時のみまとめて製造する。製造数が限られているので、常連様の予約ですぐ売り切れてしまう。この製品だけは製造者の特権も含むかもしれないが、必ず私も予約購入している。パエリアがあれば夕食を考える必要もない。家族へのご褒美パエリアだ。
■スペイン食べ歩きリポートより。本場のパエリアの感想は?
今年は本場スペインに行き、本場のパエリアを意識的に客観的に食べてきた。率直な感想はとにかく塩辛い。けど美味い。けど深みはない。現地の料理人さんから聞いた話によると、パエリアは国民食でこだわりは強くないらしい。日本のように米が主食でなく、タパスの一部になる為お酒のつまみという位置付けだ。乾いた空気と温暖な気候で塩辛さがワインと調和する為に現地で食べると程よく感じるから不思議だ。色々なパエリアを食べてみたが確信した。スモーク・エースのパエリアが最強だ。その美味しさには、キチンとした秘密がある。
■年末、週末の優雅なひと時を。主食になりうるパエリア
まず米文化の日本の中で、前菜ではなく主食になりうるという点。私たちの業界だけでなく年末に入ると忙しくなり生活が荒みがちだ。私たちも12月に入ると何を今晩食べればいいか?という事が後回しになり、結局は総菜になってしまい虚しい空気が家庭に流れた。という経験を何度もしていた。コンビニ食は非常に虚しく栄養素も低い。なにより一生懸命働いた日のコンビニ食は気持ちが悲しくなる。そんな時に我が家でもこのパエリアをストックしておくと思わぬ豊かな夕食になる。サラダと赤ワインがあれば立派なディナーになる。彩りも美しく元気がでてくる。何より手造りで添加物を一切使用していないので体にいい。西洋でサフランは薬としての効能もあるほどだ。
■燻製屋が作るパエリア。料理人が作るパエリアとは異なる。
私たちのパエリアの美味しさの秘密はブイヨンにある。薫製工房の特権で、薫製品のB品(といっても肉の角が欠けている程度で味には全く問題ないレベル)を宮崎野菜と共に1昼夜コトコト煮詰める。このコスト度外視のブイヨンに驚くほど高価な国産サフランと共にパエリア鍋で仕上げていく。昔からお世話になっている農家さんまで赤ピーマンを収穫に行き、ムール貝やえんどうなどをトッピングする。彩りのバランスを考えている。薫製の製造には最低でも14日を費やす。冬場の毎日の熟成の工程は手が冷たくなり辛い。そのような地道な積み重ねで完成した薫製品を贅沢にブイヨンとして使用している。薫製屋が作るパエリアの深い味わいを是非体感して頂ければ嬉しい。
■まとめ|忙しい日常からホッと解放されるパエリアでありたい。
この製品にはスモーク・エースの原点と言える、スペインへの憧れと思いが凝縮されている。恥ずかしいほどの手作業だが、この工程でなければ出せない味わいがこのパエリアだ。パエリア独特の米の固さが一定でなくてはならないので、毎回製造の現場は緊張感が流れている。このパエリアをキッカケにスモーク・エースに興味を持っていただければ。。。そう願っている。