■みやざき地頭鶏の歴史
地頭鶏は宮崎県と鹿児島県の旧島津領地で飼育されてきた鶏です。地元の農家の人達が美味しい鶏肉を当時の地頭職の方に献上した事から命名されたといわれている。この地頭鶏を原種鶏として、宮崎県畜産試験場川南支場で交雑種の開発に取り組み、平成10年に交配様式を確立,平成16年に「みやざき地頭鶏」と名称を定めた。
■認定されるには厳しい条件下での生産が義務付けられている
みやざき地頭鶏生産指定農場で生産されたことや全期間平飼い飼育、飼育期間はおおむね雄4ヶ月、雌5ヶ月、飼育密度は1 ㎡ 当たり2羽以下にする等、ブランドとして認められるまでの厳しい基準をクリアしなければ認定される事はない。品質や土壌、環境の改良を加えのびのび育ったみやざき地頭鶏はこれからの宮崎県の新しいブランド鶏である。生産数も限られている為、大変貴重で高価になる。
■ストレス少ない環境で育てられている=非生産的である事を理解する
指定農場になるには、厳しい飼育方法=生産効率が悪い昔ながらの飼育法に近いこと、衛生基準が非常に高く大切に育ている事が必要だ。何度も生産者さんの飼育状況を見て、まず驚くのは清潔に衛生が保たれている農場の設備だった。雛から始まって生育ごとに農場が区切られており、出荷前のみやざき地頭鶏はその生育期間の中で最後まで生き残ったエリート集団。価格が必然的に高くなるのは当然だし、敬意を払ってその事を理解しなければならない。
■驚くのはブランド地鶏ならではの肉質と食感。
生産者さんから地頭鶏が初めて届いた時、まず驚いたのはその肉質だった。幻の鶏と呼ばれるみやざき地頭鶏の肉質は驚く程ジューシーで柔らかく上品で昔ながらの甘みを感じた。これは地鶏炭火焼にするにはもったいない・・・究極の燻製に適している。瞬時にそう感じた。雄鶏と雌鶏では明らかに肉質が違うの事も大きな特徴。明らかに違う。本来パサパサしがちなムネの部位も惚れ惚れする程に美しくみずみずしい。
■宮崎県推奨優良県産品に加工品として2009年、2011年ダブル受賞した実力
宮崎県優良県産品制度とは商品力及び関係法令等の厳格な審査をクリアした優良な県産品を県が推奨する制度。県内の企業が、原則として県内産の素材を主要原材料として使用し、県内で製造したもの。商品力審査は地域特性、市場性、香味、デザイン・ネーミング、価格などの商品力が優れているか厳正に審査、合格したものが優良県産品として推奨されまる。2009年にみやざき地頭鶏ももスモーク、2011年にみやざき地頭鶏くんせいがダブル受賞した。原料も一流、加工も一流というのが審査員の弁だった。私達にとっては原料との出会いが非常に大きかった。
■みやざき地頭鶏(ブランド地鶏)に対する私達の考え
イメージで言うと日本全体の鶏肉の消費の約1%が名古屋コーチンや比内地鶏などのブランド地鶏。そのブランド地鶏の中の0.0数%がみやざき地頭鶏の消費(生産量)生産農家さんもみやざき地頭鶏を生産するには限度がある。生育期間が長く、のびのびと育てる(広大な敷地が必要でコストがかかる)事を考えると大量生産は考えない方がいい。それよりも最高級のブランド地鶏に加工を加える事で息吹を吹き込む事しか私達には出来ない。当然値段も高くなってしまうが、適正価格である事を理解して頂ける方に食して頂ければいいと思っている。高い原料を安価に食すには生産者さんの生活が逼迫する以外に考えられないからだ。値段以上の付加価値を生む製品作りが私達の使命だと思っている。
■用途を使い分けて味を楽しんで欲しい
決してみやざき地頭鶏(ブランド)が全てとは思っていない。私達は製品1つ1つに対して厳選に素材原料選びをしている。ブランド地鶏の魅力はある。宮崎の通常の鶏(2016年までは地鶏の定義はなかったが)も噛み応えは魅力的である。ブランドが決して全てではないが、年末年始に大切な方への贈り物としては最高かもしれない。何が言いたいかと言うと、「普段使い」は経済的余裕がある方しか出来ないかもしれないし、用途によって使い分けて欲しい。TPOに合わせて食して頂ければ私達も嬉しい。大切に製造、販売していきたいと思う。
【商品ページ】みやざき地頭鶏ももスモーク詳細>> 【商品ページ】みやざき地頭鶏ももくんせい詳細>>