■もともとは自分達が美味しい物を食べたいという欲求が基本 }
もともと薫製に辿り着いた理由が、釣れすぎた魚を長く保存すればどうすればいいか?いかに無添加で安全な酒のつまみを長い間食べる事ができるか?食材をおいしい料理にするには、煮る、揚げるなどの方法が思いつく。もともと保存食だった燻製品は、その燻香の奥深さから保存食の域を超えて素材の魅力を全く別の角度から引き出す優れた調理法と言える。さまざまな条件(気温・湿度など)や釜のコンディションによっても(その日一回目の製造か?など)かなり変わってくる。チップの焚き方によっても造り手の性格などが弱冠反映されるかから不思議だ。そんな燻製品は周囲の「おすそ分け」からスタートした。これは美味い!売ってほしい!という周囲の声が嬉しかった。自分達がおいしい!と思ったものだけを届けたいという想いがスモーク・エースの根底にある。
■自分達で製造した世界に一つだけのスモーカー
そんな想いからスタートした燻製作りは実に奥が深い。スモーク・エースの燻製スモーカーは海外製、最もポピュラーなドイツ製でもない。設計から全て自分達で作ったまさに自家製スモーカーだ。ドイツ製の合理的に乾燥・スモークしくれる近代的なものと違い、直火型でスモークチップを入れ替えていく古典的な製法。しかし、美味しさの秘密はオリジナルスモーカーで製造している事に尽きる。
■じっくりじっくり燻しをかけていく。肉の塊が徐々に黄金色に輝く
当然時間もかかるし、効率的かと言われれば非効率と言えるかもしれない。しかしながら、この味はこのスモーカーでしか出すことが出来ない。不思議だ。精神論で言えば想いが染みついているとしか言いようのない優しい味わいに仕上がる。海外製の最新スモーカーを使用してもこの味わいは出ない。懐かしくも変わる事のないスモーク・エースの原点がここにある。肉の塊がスモークすることによって徐々に黄金色に変わってくる姿は圧巻。熱殺菌前の釜出しの美味しさたるや大草原の小さな家に出てくるあの光景そのものに思える。
■最後は自分達が信じた味(美味いと確信した味)をお届けするしかない
製品の特性によってスモークチップもブレンドして使用する。スパイスも数千種類ある中から厳選して使用する。塩度も自分達の価値判断で世の中に問わなかればならない。創業以来、私達の味に共感して下さりお付き合いが続いているお客様は有難いとしか言いようがない。私達が美味い!と感動した製品をお届けして共感の輪がもっともっと広がるように、このように情報発信していきたいと思う。
【コラム】燻製工房あの時の感動>>