■16年越しに実現
つくずく人の出会いは不思議だと思う。節目節目に出会うべき人と出会う事が運命のように起こるからだ。16年前、クリスマスチキンを企画発売した時から変わらず応援して下っているご夫婦がいる。シアトルと日本を半分ずつ過ごす素敵なご夫婦だ。シアトルの夏は今の宮崎の気候ぐらいだそうだ。心地よく大変過ごしやすい。夏はシアトルで半年、冬は宮崎で半年過ごすという素晴らしいライフスタイルを確立されている。ビジネスも成功されている。その冬の間に私達のクリスマスチキンをはじめ、お歳暮ギフトなどを知り合いの方へ贈って下さり応援し続けて下さっている。ご夫婦共に感性を常にリフレッシュされているので話題も豊富。でいつも学ばせて頂く事が多い。いつか、いつかと10年が経ち念願のランチが実現した。
■老いゆく日本、育ちゆくアメリカ
最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。これはダーウィン曰く。話しを聞くだけでも私がアメリカにいた頃と今のアメリカは違う。ゴールデンエイジというのだろうか。少子高齢化の日本とは真逆、若い世代がお国を牽引し、その子供たちが30代を迎える頃には働き盛りの若者が第一線に育っていく状況らしい。フロンティア精神旺盛なアメリカらしい形に確実に変化している。別にアメリカにビジネスの拠点を置くと言う単純な意味ではないが、なぜこのような事が起こっているのか。日本にいると考えもしない事だ。
■自分達が美味しいと思った感動をおすそ分けする。
私達の原点は手造り燻製工房だ。自社で試行錯誤しながら作り上げた最高のスモーカー(燻製機)で『美味しい』を優先に試行錯誤して今の形態に辿り着いた。そのスモークの香を素材にコーティングする製造方で誕生したのが鶏炭焼き。1987年の事だ。私達のラインナップの中でも珍しいパエリア(←クリック)は現会長がスペインにいた頃の味を食べ歩きで再現。素材を宮崎の新鮮な素材に、ブイヨンは燻製品と宮崎野菜で煮詰めている。このパエリアについてはまた後日特集を組みたいと思う。そのような自由な発想で美味しいを追求しているが、この夫婦とランチをしながら思ったことがある。人生は短い。世界をもっと見たい。私達の知らない場所で、想像もつかない事が起こっている。食の楽しみかたも変わってきている。その事実を肌で感じる。こんな楽しい事はない。
■まとめ|世界の中のスモーク・エースになるには?
心に響く言葉はずっと憶えているものだ。逆に心に響かない言葉は全く憶えていない。私が社長を就任する時に、大切な恩師から花が届いた。その中に『世界のスモーク・エースへ』と言葉が添えられていた。今年の4月、バルセロナで会った世界を駆け回るビジネスマンの先輩が「世界には知らないことが多すぎる」という一言で目の前が明るくなった気がした。スモーク・エースの感動した食をお届けするという原点に戻ろう。とはいえ、日本のECを通じて多く尊敬する仲間ができた。被災地から信じられない努力とバイタリティで東北を変えていく友人にも出会えた。今回ランチをした素敵なご夫婦のように、周りの人の幸せを見守る人間になりたい。そう素直に思った。基本はスモーク・エースの製品で「幸せな食卓」を日本に一つでも多く増やし、美味しい笑顔をお届けしていきたいと思う。来年は色々なモノや人を見にいきたいと思う。変化を恐れず、前へ進もう。