新しい時代が穏やかにスタートしました
平成から令和へ。やっぱり日本人として気が引き締まります。大型連休中ですが、今日から本格的な帰省ラッシュに入り宮崎空港店も忙しく充実した日々を過ごしています。色々な予期せぬ事もあり、駆け抜けた平成。今回は新元号を迎えるにあたって常日頃から私達が考えている未来について書き残しておきたいと思います。
令和の取り組み
平成の30年の間に感じたのは、基本的な事はあまり変わらず外的要因が10年単位で常識すら変化していく。自分たちの役割と器を踏まえながら、食を通して世の中に立てる事はなにか?足元を見ながらチャレンジをしていきたいと思っています。時代の流れの中で、確信していることがあります。
令和は価値のあるメーカーしか生き残れなくなるのでは?
いわゆる大型小売店に卸す、型番製品を右から左に流して利益を得る。という中間業はインターネットの登場によって価格のみの戦いになってしまいました。私達が社会に求められるには、価値のあるオリジナル製品を製造し自分たちの手でお客様にお届けする。その部分を磨き続けるしかないと思っています。確実に人口は減っていくので、私もそうですがより製品を吟味するようになるのではないか?と思っています。
令和は誰が作ったか?製造元がより大切になるのでは?
食品表示法が来年義務化され、大手PB加工製品なども製造場所の表示が必須になります。簡単に言うと、googleマップなどで製造場所を検索するとその製品を製造している食品工場にたどり着く。というものです。同じ商品のようでも、実は製造場所は別に委託していた。という事が今までは多々ありました。製造から発送まで自分たちの手で。令和時代はより食品メーカーの自立が大切になってくると思っています。王道しかないと思っています。私達は自分たちの手でをモットーにしてきたので問題ありません。
令和は安心安全とは何か?がより厳しくなる
私達の看板製品である鶏炭火焼はなぜ賞味期限が冷蔵14日なのか?答えは美味しさを保ちながら全国の方へお届けできるギリギリの賞味期限だからです。賞味期限を延ばす方法は2つあります。1.多量の添加物を投入する。2.食感を無視して120℃などの高温でレトルト状態にする。これだけです。製造側のリスクを少なくし、大量に流通させるには美味しさは断念して1か2の方法で製造するしかありません。
私達は2007年の宮崎ブームの時に、今後の私達の製品の在り方を考えました。上記1および2の実験も一応しました。しかし検討の余地はありませんでした。今までの手造りの製法でいく。実店舗とインターネット販売で美味しいものを直送する方向でいく。そう決めて、実店舗とお取り寄せがメインのスタイルを貫いています。それは美味しさのギリギリのラインは今の製法がベストであるという事を知っているからです。
令和は衛生基準がより厳しくなる
HACCPと呼ばれる衛生基準も大手食品企業では当たり前になり、私達も日々取り入れながら改善しています。基本的には人間の作業ですから、心がけが本当に大事です。その衛生基準を管理するためには、大きな工場では限界があると思っています。将来的に目の届く徹底した衛生管理を施設の改善も含め行っていきたいと思っています。
令和は消費者がいい製品を吟味できる小規模メーカー主導の世の中へシフト。
大量消費は平成の30年で行きつくところまで行きついた気がします。実は平静初期にバブルの余力でなんとなく来た。というのが平成30年の実感です。インターネットが当たり前になり、どこが本物か?が、ますます大切になってくると思います。いい製品をしっかり製造し、工場直送したいと思っています。