自然界の土壌のほか、人間や動物の大腸などに幅広く分布しています。食品とともに大量の菌を摂取し、腸管内でこの菌が芽胞を形成するときにできるエンテロキシンという毒素が原因物質です。
またこの菌の芽胞は熱に強いです。件数はさほど多くないのに患者数は多く、学校や給食施設などで集団感染が多い食中毒の代表的なものです。
症状としては
食後8~20時間で、お腹が張り、腹痛、下痢などをおこし、おう吐や発熱はほとんどおこさず、通常は1日程度で回復する。
原因としては
加熱調理した後、室温で冷まして放置し、再び加熱することを繰り返した食品が原因になりやすく、具体的には、煮物、カレー、シチュー、スープ、麺つゆなどがある。特に給食など、一度に大量に調理した食品が原因になることが多い。
予防策としては
作りおきの料理を食べる場合は、十分に加熱してから食べる。加熱調理したものは、できるだけ早く食べるようにし、残った食品を保存するときは、浅い容器に小分けして、素早く確実に冷やす。