鶏炭火焼物語

元祖には理由がある。誕生までの物語

冷たいままでも美味いスモーク・エースの鶏炭火焼は1987年に誕生しました。 2012年12月1日でスモーク・エースは創業30年を迎え、鶏炭火焼は私達の一番人気製品として宮崎名物になっています。 燻製工房だから出せる味であり、焼き鳥という概念で製造していないから美味しいという自信。 変わらずに進化を続ける他に類を見ない噛めば噛むほど奥深いその味わい。 鶏炭焼物語を通じて、私達の想いを感じて頂ければと思っています。

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黒い鶏炭火焼の理由

驚かれながら「どうしてこんなに黒いの?」

現在もたくさんのお客様から 一番聞かれる質問です。 私達は日々製造しているので、 愛しいとしか言えないのですが 客観的にスモークエースの鶏炭火焼を見たお客様は 本当に驚かれていました。 やはり、見慣れない色の食が登場した時には、 慎重になってしまう気持ちももちろん分かります。 この問いに関しては様々な要因が重なった上で 完成した究極系というのが答えなのですが、 本日はその究極を少しお話ししていきたいと思っています。

鶏炭火焼n原料

絶対に売れるはずがない!

今でこそ、黒い加工食品はそれほど珍しくありませんが、 私達が鶏炭火焼を発売した1987年頃、 黒い製品はほとんど市場になかったんです。 黒い製品は食欲をそそらない、 パッケージも含めてタブーと言われていました。 そのような風潮が当時は常識となっていました。 その時代に突然登場した、真っ黒に輝いた鶏炭火焼。 しかも真空パックで要冷蔵品。 どれほど衝撃的だったかは想像を絶するものでした。 こんな黒い鶏肉が受け入れられるはずがない。 それほどに周囲にも驚かれていた程でした。

鶏炭火焼の製法

2.スモーク・エースのすぼり製法

2つ目の美味しさの秘密は独自の「すぼり製法」と呼ばれる製法にあります。 黒さは美味しさの秘訣、脂が滴り落ち炎と煙で燻されること宮崎の方言では「すぼらせる」と呼びます。「すぼらせる」ことにより鶏の臭みはなくなり、鶏炭火焼の特徴でもある独特の歯ごたえになるようにコーティングし、香ばしさが格段に増すのです。焼き鳥を真空パックにしても美味しくない。 冷たいままでも美味しい鶏もも炭火焼!は長い試行錯誤の末に確立された、繊細な焼き加減=すぼり製法にあったのです。湿度、気温、炎のコンディションを保つのはすべて職人が培った「勘」しかありません。機械的に何分で焼くなどのマニュアルでは不可能なんです。日々緊張の製造により生み出されています。発売当初はマイナス要素として驚かれた黒さは、実は欠かすことの出来ないスモーク・エースの燻製工房だから生み出せる絶妙な美味しさの調整によるものあったのです。 今でこそ知れつつあるスモークエースの鶏炭火焼ですが、 グロテスクに感じる色だけでなく真空パックされ、 しかもそのまま召し上がる冷たい焼き鳥。 当初はなかなか受け入れていただけないどころか、 第一印象で拒否されるお客様もたくさんいらっしゃいました。 自信を持って世に送り出した製品に対する厳しい評価に 私たちの商品開発は間違いだったのか? そう、自問自答を繰り返す日々。 こんな真っ黒な商品が売れるはずがない!という周囲からの辛辣なご意見。 そんな中でも、私達には確固たる揺るぎない信念がありました。

鶏炭火焼のスパイス

まず、その黒さについて説明しなければならなかった

絶対に今までの常識を超えた 宮崎の食文化を創造することができる。 周囲に集まった芸術家仲間達の励ましを受けながら それは試行錯誤の繰り返し、 先の見えない挑戦がスタートしました。 常に基本と原点は燻製工房の技術にあります。 ただ、焼き鳥を加工するつもりはありませんでした。 ここにしかない、 自分たちが美味しいと感動したものを 世の中に喜んでもらう。 商品開発の時の確固たる信念なんです。 そして3年の月日が流れ、 燻製工房の誇りと技術を応用しながら、 常識にとらわれない この世にない食文化を作りたい! という一心で作った 「スモーク・エースの鶏炭火焼」が完成しました。 実は私達の燻製工房の原点は 意外にも大草原の小さな家になるんです。 幸せの食卓に笑顔が絶えない。 宮崎の素材を使い、 宮崎の人間が造り上げる ブラックダイヤモンド。 大草原の小さな家のような幸せな食卓。 お客様が当初驚かれていた鶏炭火焼は、 私達にとって真空パックされたその向こうで 美味しさの光を輝かせていました。 新しい宮崎の食文化の誕生。 豊かな自然に恵まれた宮崎から 食文化を発信したい。 大好きな宮崎の郷土料理の美味しさを もっと手軽な形で全国の方々に知って頂きたい。 そんな一途な想いで誕生した鶏炭火焼は苦難の連続でした。 夜明けはまだまだ先でした。

     

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